レーザー水平器のご紹介

2022年08月24日

皆様こんにちは! 最近は曇りや雨天が多く、たまの晴れ間は貴重ですね。

さて、せっかくブログを始めましたので本日は不動産業者三種の神器の一つであるレーザー水平器のご紹介です。

レーザー水平器は大工工事で墨出し作業に使うものですが、不動産販売におきましては建物の傾きを調べることに役立ちます。

画像のように、レーザー水平器からレーザー光線が縦、横方向に照射され、対象となる建物の壁面に映ります。

そして、床から定規、メジャーなどでレーザー線までの高さを測ります。

壁面の端から端までの一定の距離間で高さに違いが生じていれば、その寸法差が傾きとして把握できます。

弊社にてレーザー水平器を使用した、建物の傾きに関する簡易調査は可能です。お気軽にお申し付け下さい。もちろん無料ですよ!

 

<参考>

■3/1000未満の勾配の傾斜
瑕疵の可能性:低い
角度:0.06~0.17
健康被害:めまい
敏感な方は1.5/1000からでも感じ始めます。また、場所により扉も動きます。

■3/1000以上6/1000未満の勾配の傾斜
瑕疵の可能性:一定程度存する
角度:0.23~0.34
健康被害:めまい・頭痛・吐き気・睡眠障害・倦怠感・疲労感・食欲不振など
自宅に長く居る方ほど症状が現れやすいです。

■6/1000以上の勾配の傾斜
瑕疵の可能性:高い
角度:0.40~9
健康被害:めまい・頭痛・吐き気・睡眠障害・倦怠感・疲労感・食欲不振など
ほとんどの人に症状が現れます。

このうち、新築住宅は距離に関係なく+-5ミリ、中古住宅は3/1000未満が一般的な許容値とされています。

 

上記で新築住宅は距離に関係なく+-5ミリ、中古住宅は3/1000未満が許容範囲と記載しましたが、聞きなれない数値なのでいまいちピンと来ない方も多いかと思います。

■3/1000とは?
3/1000とは、床の基準点から1000mm(1m)につき3mmの傾斜があるということです。つまり基準点から1m先が3mm低いor高い状態になります。
仮に部屋の長さが5mで基準点を部屋の手前とした場合は、手前と奥で15mm(1.5cm)の傾斜がある計算になります。
中古住宅は年月が経過していることから、経年劣化による歪みがあちこちに生じているのが普通です。そのため新築よりも基準が緩く、3/1000は許容範囲内と設定されているわけです。
なお、この数値から売買の際に告知義務が発生します。

■6/1000を超えるとどうなる?
6/1000を超えた場合は何らかの異変が現れます。立っていると違和感を覚え、体に不調をきたすこともあります。しかし、ここで怖いのは「人間は慣れが出る」ということです。小さなお子さまの場合は傾いた家に慣れてしまうと、今度は幼稚園など傾きのない場所で転びやすくなってしまい危険です。
また、成人の方でも平衡感覚がずれ、平らな所でも物が斜めに見えたり感じたりすることがあります。

■10/1000以上は健康被害や倒壊の危険性も…
10/1000つまり1mにつき1cmの傾斜になると、ほとんどの人にめまいや頭痛、吐き気などの症状が現れます。
そして放っておくと症状悪化を引き起こすだけでなく、地震発生時には倒壊する危険性もあるため、速やかに工事を依頼することをおすすめします。

※この基準は長さが約3m以上の2点間における傾斜目安となりますので、長さが約3m以下の場合はこの基準に当てはまらないことがあります。

 

 

 

レーザー水平器使用時

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